コロナウイルス、第3波などと言われ感染者数が又急増しているようですね。早く収まれば良いのですが…皆様どうかお気を付けくださいませ。
再び自由に動けるようになった時、気持ちよく出かける事が出来るように、傷んだ鞄を今のうちにしっかり修理しておきましょう。
さて、最近なぜか本当にご依頼の多いのがフェンディのハンドバッグの修理です。持ち手の部分の革の表面が剥がれてしまい、黒い下地が出てしまうようです。
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[修理ご依頼品]:
フェンディ鞄 水色
[ご依頼内容]:
取っ手が剥がれてきた
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と、ご連絡くださいましたN・I様が送って下さった画像はこちらです。
このバッグの持ち手の取り付け構造は少々複雑で、フロント側はまずフェンディのサインが入った金属の飾りを取り外します。そしてバッグ上部の縫い目をほどいて、内側に持ち手が縫い付けられています。持ち手の一番下側は、鞄の内袋に挟み込むように縫い付けられています。
持ち手を上手に取り外して分解し、中の芯を再利用しますので取り出します。そして、似た柄(型押し)の革を選んで同じサイズに切り出します。
次に、絵の具を4色ほど混ぜて同じ色を作り、切り出した革に色を付けます。それがこんな感じです。
塗装が仕上がれば、今度は元々の持ち手に入っていた芯を挟んで同じように縫い付けて形を作ります。こんな感じです。
次に、新しく作った持ち手を鞄本体に縫い付け、元通り金具も取り付けます。
すると新品のように仕上がります!
持ち手の拡大画像はこんな感じです。元通り革の柄も似た感じに仕上がりました!
皆さんのご利用もお待ちしております!
ちなみに最近同じバッグの色違いをいくつかご依頼頂きましたので、簡単にビフォーアフターの写真だけご紹介いたします。
まずは黄色の修理前の写真がこちら…
上記青いバッグと同じように、型押しの黒い革を切り出して、4~5色の絵の具を混ぜて同じ黄色を作り、塗装します。そして持ち手を取り付けるとこうなります。
黄色と言っても物によって全然違いますので、単に黄色の絵の具で塗れば良いというようなものではなく、同じ色を作るのはなかなか難しかったりもしますが、少しずつ調合しながらほぼ同じ色に仕上げます!
栃木県宇都宮市にお住いのお客様からのご依頼もまた難しい色でした…。
これもやはり、上記と同じく持ち手を取り外して分解し、中の芯を取り出し、同じ色を作って革を塗装して持ち手を作ります。
出来上がりがこちら!
皆さんのご利用をお待ちしております!
【お願い】上記フォームからお問い合わせ頂く際、ご自身のメールアドレスをお間違えの無いようご記入下さい。時々、送信できずに戻ってきてしまうメールがあります。修理が必要でお困りだと思うと、なんともやるせない気持ちになります…