コロナウイルスによる影響が相変わらず収まりきらないようですが,皆さんいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。通常の活動が出来るようになった時に備え,今のうちにバッグや財布,手帳やキーケースの修理・メンテナンスをしておきましょう!
今回ご紹介しますのは,最もご依頼の多いルイ・ヴィトンのヌメ革全交換修理です。東京都板橋区にお住いのお客様から以下の通りお問い合わせ頂きました。
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[修理ご依頼品]:
ショルダーバッグ、トートバッグ
[ご依頼内容]:
ヌメ革部分を全て交換して頂きたいです。
[その他]:
ヌメ革全部交換、のお見積もりです。
トートバッグは、31×40×15.5
ショルダーは、22×30×10
大凡の大きさで、縦×横×最大奥行きとなっております。
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添付して下さった画像はこちらです。
カバ・アルトとソミュールですね。
これまでに何度もご紹介しております通り,この場合は丁寧にすべてのステッチをほどいて糸を抜き取ります。そしてヌメ革を一つずつ奇麗に取り外します。尾錠や口管だけでなく,当店ではカシメ金具(小さな丸い金具)も再利用しますので,傷を付けないように奇麗に取り外します。
取り外したヌメ革を利用して型を取り,新しいヌメ革から全く同じパーツを一つ一つ作っていきます。カットし,形を整え,ラインを入れ,コバに色を付けます。
そしてそれぞれのパーツを,分解したバッグの所定の位置に取り付けながら,全体を元通りに縫い付けていきます。するとこうなります!
まずはカバ・アルトから…
次にソミュール…
ブランド刻印の入ったカシメ金具もしっかりそのまま残っています。
ルイ・ヴィトンのバッグはモノグラム本体が非常に丈夫なので,上手に使っていれば,ヌメ革が古くなっても交換すると新品のように奇麗になりますし,まだまだ使う事が出来ますね!
汚くなってそのままにしているヴィトンのバッグ,この機会に,今のうちに奇麗にしておかれるのはいかがですか?皆さんのご利用をお待ちしております!